概要
[債務管理規程]メニューの[債務管理]ページで、「債務支払の認識基準」を「出金確認時に認識する」に設定すると、支払消込時点では債務残高を減らさずに、銀行振込FBデータを作成できます。
銀行振込が完了した後に、銀行から取得した出金明細をもとに出金確認をすると、管理帳票の債務残高が減少し、『勘定奉行クラウド』や『勘定奉行Smart/勘定奉行11』に仕訳連携ができるようになります。実際の出金を確認してから債務残高を減少させるため、支払の実態に即した、より正確な債務管理が可能です。
処理の流れ
債務支払の認識基準によって、債務残高が減少するタイミングは以下のとおり異なります。
- 「支払消込時に認識する」の場合
支払消込
支払消込をすると、支払区分が「債務支払」の支払伝票が作成され、銀行振込FBデータを作成できます。
同時に、管理帳票の債務残高が減少し、仕訳連携ができます。 -
「出金確認時に認識する」の場合
支払消込
支払消込をすると、支払区分が「債務消込」の支払伝票が作成されます。
支払区分が「債務消込」の支払伝票は、銀行振込FBデータを作成できますが、管理帳票の債務残高には影響せず、仕訳連携もできません。出金確認
振込後に、[出金確認]メニューで銀行から出金明細を取得し、支払伝票と突合して確認します。
出金確認を実行すると、支払伝票の支払区分が「債務消込」→「債務支払」に更新され、管理帳票の債務残高が減少し、仕訳連携ができるようになります。
対象となる支払
以下の両方に該当する支払が、出金確認の対象になります。
- 債務の支払([支払消込]メニューまたは[支払伝票]メニューで支払消込をした支払)
- 支払方法の支払種別が「0:銀行振込」
以下の支払は対象外です。
- 即時購入、前払金、仮払金など、債務以外の支払
- 支払金額が 0 円以下の支払
- 外貨での支払(『外貨入力オプション』をご利用の場合)
必要な設定
1. 債務管理規程を設定する
- [法人情報 ‐ 規程 ‐ 債務管理規程]メニューを選択します。
- [債務管理]ページで、以下のように設定し、[登録]ボタンをクリックします。
- 「債務支払の認識基準」
「出金確認時に認識する」を選択します。 - 「出金差額調整科目」
手数料の支払タイプが「都度払い」の場合に、[出金確認]メニューでは、先方負担として控除した手数料と、振込額から計算した手数料との差額を、雑収入または雑損失として処理できます。
その差額の計上に使用する科目や部門などをここで設定します。
- 「債務支払の認識基準」
2. 法人口座をMoneyLookと連携する(MoneyLookと連携して出金明細を取得する場合)
[出金確認]メニューでは、MoneyLookと連携して出金明細を取得するか、銀行から取得したFBデータ(出金明細のファイル)を受け入れます。
MoneyLookと連携して出金明細を取得する場合は、[法人口座]メニューで法人口座をMoneyLookと連携します。
詳細は、こちらをご参照ください。
各メニューの詳細
各メニューの操作手順は、「支払消込時に認識する」の場合と同様です。
「出金確認時に認識する」の場合は、以下の点が異なります。
支払消込
-
[支払消込]メニュー
支払消込をすると、以下の支払区分で支払伝票が作成されます。- 支払種別が「0:銀行振込」の場合
支払区分「債務消込」
支払金額が 0 円以下の場合や、外貨の場合は、自動的に支払区分「債務支払」で作成されます。 - 支払種別が「0:銀行振込」以外の場合
支払区分「債務支払」
- 支払種別が「0:銀行振込」の場合
-
[支払伝票]メニュー
支払消込をする場合は、以下の支払区分を選択して登録します。- 支払種別が「0:銀行振込」の場合
支払区分「債務消込」
支払種別が「0:銀行振込」の場合は、支払区分「債務支払」では登録できません。
支払金額が 0 円以下の場合や、外貨の場合は、「債務支払」で登録できます。 - 支払種別が「0:銀行振込」以外の場合
支払区分「債務支払」
- 支払種別が「0:銀行振込」の場合
銀行振込
-
[銀行振込]メニュー
出金確認前の支払伝票(支払区分「債務消込」)が集計されます。
支払区分「即時購入」「前払金」「仮払金」の支払伝票も集計され、まとめて銀行振込FBデータを作成できます。ただし、振込明細を集約することはできません。詳細は、下記の「制限事項」をご参照ください。 -
[出金確認]メニュー
「出金確認時に認識する」の場合に使用するメニューです。
MoneyLookと連携して出金明細を取得するか、銀行から取得したFBデータ(出金明細のファイル)で出金明細を受け入れます。
出金明細の元となった支払データにチェックが付いた状態で表示されます。実行すると、支払伝票の支払区分が「債務消込」→「債務支払」に更新されます。
管理帳票
-
以下のメニューでは、処理状況を以下のとおり確認できます。
[仕入明細表]メニュー(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[精算明細表]メニュー(『奉行Edge 受領請求書DXクラウド』をご利用の場合)
[債務明細表]メニュー
『蔵奉行クラウド』の以下のメニュー
[仕入明細表]メニュー
[債務明細表]メニュー処理状況 出力項目 消込状況 振込状況 支払状況 支払消込後(支払区分「債務消込」) 消込済 未振込 ー 銀行振込の確定後(支払区分「債務消込」) 消込済 振込済 未支払 出金確認後(支払区分「債務支払」) 消込済 振込済 支払済 - 以下のメニューでは、出金確認前の支払伝票(支払区分「債務消込」)も集計されます。
[支払予定表]メニュー
[銀行振込一覧表]メニュー
[支払一覧表]メニュー
[支払集計表]メニュー
[報酬一覧表]メニュー
『蔵奉行クラウド』の以下のメニュー
[取引実績一覧表]メニュー
[支払予定表]メニュー
[支払一覧表]メニュー
[支払集計表]メニュー
[銀行振込一覧表]メニュー - 以下のメニューでは、出金確認前の支払伝票(支払区分「債務消込」)は集計されません。出金確認済みの支払伝票(支払区分「債務支払」)だけが集計されます。
[仕入先元帳]メニュー(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[債務残高確認書]メニュー
[支払通知書]メニュー
[精算先元帳]メニュー
[購入債務一覧表]メニュー(『勘定奉行クラウド[建設業編]』をご利用の場合)
[債務残高一覧表]メニュー
[前払金残高一覧表]メニュー
[仮払金残高一覧表]メニュー
[購入限度残高一覧表]メニュー
『蔵奉行クラウド』の以下のメニュー
[仕入先元帳]メニュー
[仕入債務残高一覧表]メニュー
[債務残高一覧表]メニュー
[前払金残高一覧表]メニュー
支払仕訳連携
出金確認前の支払伝票(支払区分「債務消込」)は連携されません。出金確認済みの支払伝票(支払区分「債務支払」)だけが連携されます。
制限事項
- 「出金確認時に認識する」の場合は、以下の機能が使用できません。
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銀行振込で振込明細を集約する機能
[銀行振込]メニュー・[銀行振込一覧表]メニューの振込単位は設定できず、必ず「支払伝票別」になります。
「出金先別」「取引先グループ別」に集約することはできません。参考 取引先グループの場合は、[支払消込]メニューの集計軸項目で「取引先グループ」を選択することで、取引先グループの債務をまとめて支払伝票を作成できます。詳細は、こちらをご参照ください。 -
債務の支払と一緒に前払金を支払う機能(過払い)
[支払消込]メニューでは、支払種別が「0:銀行振込」の場合は過払金額を入力できません。
[支払伝票]メニューでは、支払区分が「債務消込」の場合は「前払」の明細を入力できません。前払金は、別途、支払区分が「前払金」の支払伝票を登録してください。手順は、こちらをご参照ください。
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- 銀行振込の確定解除
出金確認済みの支払伝票(支払区分が「債務支払」)を含む銀行振込データは確定解除ができません。
過去の支払伝票を修正・削除する場合は、[出金確認]メニューで確認を取り消してから、[銀行振込]メニューで確定を解除します。 - 精算締め、支払明細書の仮発行
精算期間内に出金確認前の支払伝票(支払区分が「債務消込」)がある場合は、[精算締め]メニューの精算締め、[支払明細書]メニューの仮発行ができません。
[出金確認]メニューで確認すると、精算締め、仮発行が可能になります。 -
明細件数確保
消去期間内に出金確認前の支払伝票(支払区分が「債務消込」)がある場合は、明細件数確保を実行できません。参考 明細件数確保の詳細は、こちらをご参照ください。