概要
棚卸資産の評価方法は、[棚卸資産評価方法]メニューで商品ごとに設定できます。
ここでは、当サービスで選択できる評価方法と、評価方法ごとの在庫単価の計算方法を説明します。
- 以下の場合は、[在庫締め]メニューで在庫金額を確定する必要があります。
- 翌期から評価方法を変更する場合
- 評価方法が「総平均法」で、在庫金額を期末で確定する場合
- 評価方法が「総平均法」または「月次移動平均法」で、事業年度が変更になる場合(例:末日⇒15日)
- 「評価在庫金額」「棚卸差額」「評価差額」を業務連携(仕訳伝票の作成)する場合
- 在庫金額・在庫単価を税込にする場合(在庫金額の経理方式)
[仕入管理規程]メニューの「在庫金額の経理方式」で「税込経理方式」を選択します。
[在庫締め]メニューで、業務連携(仕訳伝票の作成)する場合は、『勘定奉行』と同じ経理方式を選択します。
標準原価法
[在庫単価]メニューで登録した在庫単価を在庫単価とします。
在庫締めを行っている場合
在庫締め済みの期間を集計した場合は、在庫締め時点の在庫単価を在庫単価とします。
バリエーションごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「バリエーション」にチェックが付いている場合は、[在庫単価]メニューでバリエーションごとに在庫単価を登録します。
荷姿ごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「荷姿」にチェックが付いている場合は、[在庫単価]メニューで荷姿ごとに在庫単価を登録します。
ロットごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「ロット」にチェックが付いている場合は、[在庫単価]メニューでロットごとに在庫単価を登録します。
総平均法
指定日までの平均単価を在庫単価とします。
在庫単価 = | 「[在庫残高]メニューで登録した金額」+ 「発生した仕入金額」 |
「[在庫残高]メニューで登録した数量」+ 「発生した仕入数量」 |
参考 |
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在庫締めを行っている場合
- 計算式の「[在庫残高]メニューで登録した金額・数量」を「在庫締日時点の在庫金額・在庫残数」に置き換えてください。
- 分母が0の場合は、在庫締日時点の在庫単価を在庫単価とします。
バリエーションごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「バリエーション」にチェックが付いている場合は、バリエーションごとに在庫単価を計算します。
荷姿ごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
- [商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「荷姿」にチェックが付いている場合は、荷姿ごとに在庫単価を計算します。
- 計算式の「仕入伝票」を「仕入伝票・荷姿振替伝票(受入)」に置き換えてください。
ロットごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「ロット」にチェックが付いている場合は、ロットごとに在庫単価を計算します。
月次移動平均法
指定日までの平均単価を月ごとに計算し、指定日の月の平均単価を在庫単価とします。
運用開始後の1ヵ月目
在庫単価 = | 「[在庫残高]メニューで登録した金額」+ 「発生した仕入金額(※)」 |
「[在庫残高]メニューで登録した数量」+ 「発生した仕入数量(※)」 |
それ以降の月
在庫単価 = | (「前月の在庫単価」×「前月末時点の在庫残数」) + 「発生した仕入金額」 |
「前月末時点の在庫残数」 +「発生した仕入数量」 |
参考 |
運用開始後の1ヵ月目で、以下の場合は、[在庫残高]メニューで登録した単価を在庫単価とします。
ただし、[在庫残高]メニューで登録した単価が0の場合は、
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参考 |
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在庫締めを行っている場合
- 計算式の「[在庫残高]メニューで登録した金額・数量」を「在庫締日時点の在庫金額・在庫残数」に置き換えてください。
- 分母が0の場合は、在庫締日時点の在庫単価を在庫単価とします。
- 指定日が在庫締日と一致しない場合は、前月の在庫単価を在庫単価とします。
バリエーションごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「バリエーション」にチェックが付いている場合は、バリエーションごとに在庫単価を計算します。
荷姿ごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
- [商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「荷姿」にチェックが付いている場合は、荷姿ごとに在庫単価を計算します。
- 計算式の「仕入伝票」を「仕入伝票・荷姿振替伝票(受入)」に置き換えてください。
ロットごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「ロット」にチェックが付いている場合は、ロットごとに在庫単価を計算します。
最終仕入原価法
仕入伝票・構成品振替伝票のうち、最終の日付の伝票に入力されている単価を在庫単価とします。
参考 |
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在庫締めを行っている場合
在庫締日から指定日までに仕入伝票が登録されていない場合は、在庫締日時点の在庫単価を在庫単価とします。
バリエーションごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「バリエーション」にチェックが付いている場合は、バリエーションごとに在庫単価を計算します。
荷姿ごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
- [商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「荷姿」にチェックが付いている場合は、荷姿ごとに在庫単価を計算します。
- 計算式の「仕入伝票」を「仕入伝票・荷姿振替伝票(受入)」に置き換えてください。
- 最終の日付の仕入伝票・荷姿振替伝票(受入)がある場合は、仕入伝票が優先されます。
ロットごとに棚卸資産の在庫金額を評価する場合(『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合)
[商品]メニューの[在庫]ページの在庫金額の評価単位で「ロット」にチェックが付いている場合は、ロットごとに在庫単価を計算します。