概要
合計残高試算表と消費税申告書の消費税額は、その計算方法などの違いから差額が生じますが、その差が大きな額の場合には計上漏れや計上ミスが考えられます。
消費税額の計算方法などの違いについては、後述の「合計残高試算表と消費税申告書の消費税額の計算方法などについて」をご参照ください。
消費税額の計上漏れや計上ミスの確認は、[科目別課税対象額集計表]メニューや[消費税申告書]メニューを起点に、仕訳伝票までさかのぼって確認できます。
ここでは、確認方法について説明します。
参考 |
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合計残高試算表と消費税申告書の消費税額の計算方法などについて
[合計残高試算表]メニューと[消費税申告書]メニューでは、集計対象の金額や計算方法が異なります。
合計残高試算表
仕訳伝票で起票された取引上の金額が集計されます。
- 自動計算された消費税額
- 直接「仮払消費税」「仮受消費税」科目で入力された消費税額
消費税申告書
- 売上の消費税額
- 課税売上の消費税区分の金額を合計し、1,000円未満を切り捨て「課税標準額」を計算します。
- その「課税標準額」に消費税率を掛けて「消費税額」を計算します。
- 仕入の消費税額
- 課税仕入の消費税区分ごとに金額を合計し、「支払対価」を計算します。
- その「支払対価」に消費税率を掛けて「消費税額」を計算します。
- その「消費税額」から課税売上割合に応じて「仕入控除税額」を計算します。
上記のとおり、集計対象の金額や計算方法が異なりますので、合計残高試算表の「仮払消費税」「仮受消費税」と消費税申告書の「消費税額」は、必ずしも一致するものではありません。
差が大きい場合の確認方法
勘定科目ごとの消費税額を一覧で確認する
[科目別課税対象額集計表]メニューで確認します。
- 合計残高試算表の金額は、科目別課税対象額集計表の一番左側の科目金額の欄に表示されます。
「科目金額」は[科目別課税対象額集計表 - 条件設定]画面の[出力]ページで「合計残高試算表の勘定科目金額を出力する」にチェックを付けると表示されます。 - 非課税等の取引、課税取引ごとに計上金額が表示されます。右端の「概算との差額」は、計上ミスがあった場合にオレンジ色で表示されます。
確認方法の詳細は、こちらをご参照ください。
消費税申告書の金額から仕訳伝票まで追跡する
[消費税申告書]メニューで、各項目をダブルクリックすると計算元の金額を追跡できます。
具体的な操作については、こちらをご参照ください。