概要
伝票の登録時に在庫割れをチェックできます。
在庫割れする場合に、警告を表示するか、伝票の登録を禁止するかを選択できます。
チェックの基準となる数量は、計算方法を設定できます。
参考 |
- 制限内容は、以下のとおりです。
- 「警告を表示する」の場合
在庫割れする場合はメッセージが表示されますが、[OK]ボタンをクリックすると伝票を登録できます。 汎用データ受入時は、チェックされずに受け入れできます。
- 「登録を禁止する」の場合
在庫割れする場合はメッセージが表示され、伝票を登録できません。 汎用データ受入時もチェックされ、受け入れできません。
- 在庫数量の基準となる日付は、以下のとおりです。
伝票種類 |
基準となる日付 |
見積書(『商奉行クラウド』の『Sシステム』または『商奉行V ERPクラウド』をご利用の場合) |
見積日付 |
受注伝票(『商奉行クラウド』をご利用の場合) |
出荷予定日 |
売上伝票(『商奉行クラウド』をご利用の場合) |
売上日付 |
出荷伝票 |
出荷日付 |
構成品振替伝票(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合) |
着手日付 |
倉庫振替伝票 |
振替日付 |
荷姿振替伝票(『Sシステム』または『奉行V ERPクラウド』をご利用の場合) |
振替日付 |
他勘定振替伝票 |
振替日付 |
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必要な設定
- [法人情報 - 規程 - 仕入管理規程]メニューを選択します。
- [在庫管理]ページの「在庫割れチェック」で、在庫割れをチェックする伝票について、「警告を表示する」または「登録を禁止する」を選択します。
チェックの基準となる数量の計算方法
初期値では、「《販売可能残数》」が設定されています。
任意の計算式に変更することもできます。
- [在庫管理]ページで、計算方法をクリックします。
- 以下のように設定し、[OK]ボタンをクリックします。
- 「《販売可能残数》」を[Back space]キーで削除します。
- 「《現品残数》」をダブルクリックして追加します。
参考 |
計算式項目の集計内容
項目 |
集計内容 |
販売可能残数 |
現品残数 - 未仕入入荷残数 |
現品残数 |
在庫残高の数量 + 入荷数量 - 出荷数量
- 入荷数量:仕入入荷数量 + 倉庫振替入荷数量 + 入荷調整数量 + 棚卸入荷数量 + 仮入荷数量 + 仮出荷戻り数量
- 出荷数量:売上出荷数量 + 倉庫振替出荷数量 + 出荷調整数量 + 他勘定振替出荷数量 + 棚卸出荷数量 + 仮入荷戻し数量 + 仮出荷数量
- 入荷予定数量、出荷予定数量は含みません。
- 各項目の集計内容は在庫一覧表と同様です。
詳細は、[在庫一覧表]メニューの「出力項目」をご参照ください。
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仕入入荷予定残数 |
発注伝票の発注種別が「発注」かつ、基準となる日付時点で仕入伝票・入荷伝票へリレーしていない数量 |
売上出荷予定残数
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受注伝票の受注種別が「受注」かつ、基準となる日付時点で売上伝票・出荷伝票へリレーしていない数量 |
仮入荷予定残数 |
発注伝票の発注種別が「仮入荷発注」かつ、基準となる日付時点で入荷伝票へリレーしていない数量
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仮出荷予定残数 |
受注伝票の受注種別が「仮出荷受注」かつ、基準となる日付時点で出荷伝票へリレーしていない数量 |
未仕入入荷残数 |
⼊荷伝票の伝票区分が「⼊荷」かつ、基準となる⽇付時点で仕⼊伝票へリレーしていない数量 |
未売上出荷残数 |
『商奉⾏クラウド』をご利⽤の場合で、出荷伝票の伝票区分が「出荷」かつ、基準となる⽇付時点で売上伝票へリレーしていない数量 |
仮入荷残数 |
⼊荷伝票の伝票区分が「仮入荷」かつ、基準となる⽇付時点で仕⼊伝票・入荷伝票へリレーしていない数量 |
仮出荷残数 |
出荷伝票の伝票区分が「仮出荷」かつ、基準となる⽇付時点で売上伝票・出荷伝票へリレーしていない数量 |
預り残数 |
預り品振替伝票の伝票区分が「預り」かつ、基準となる⽇付時点で預り品振替伝票へリレーしていない数量 |
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荷姿区分ごとに在庫割れチェックする場合Sシステム奉行V ERP
荷姿を使用する場合は、荷姿ごとの在庫数量をバラ換算した在庫数量で在庫割れチェックされます。
「荷姿区分ごとに在庫割れチェックする」にチェックを付けると、伝票で入力した荷姿ごとの在庫数量でも在庫割れチェックされます。
バラだと在庫割れでも、ケースの在庫数量がある場合は、[荷姿振替伝票]メニューで荷姿を変更します。
例 |
<オービーシーBEERの在庫数量>
- ケース(4ボール):10ケース
- ボール(6缶):3ボール
- バラ:10缶
<受注伝票で6ボールと入力した場合>
- チェックを付けた場合
ボールの在庫数量が3ボールしかないため、在庫割れチェックに引っかかります。 [荷姿振替伝票]メニューでケースをボールに変更する必要があります。
- チェックを外した場合
バラ換算した在庫が6ボール以上あるため、在庫割れチェックに引っかかりません。
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棚番ごとに在庫割れチェックする場合Sシステム奉行V ERP
『商奉行クラウド』の受注伝票で棚番が未指定の場合も、棚番ごとに在庫割れチェックをする場合は、「棚番ごとに在庫割れチェックする」にチェックを付けます。
受注時には棚番が決まらず、受注伝票では棚番を未指定で登録する場合は、チェックを外します。
参考 |
- この設定は、『商奉行クラウド』の受注伝票で棚番が未指定の明細にだけ影響します。
- この設定にかかわらず、受注伝票で棚番が指定されている場合は、棚番ごとに在庫割れチェックされます。
- この設定は、対象伝票の在庫割れチェックの計算方法に「売上出荷予定残数」または「仮出荷予定残数」を含む場合は、対象伝票の在庫割れチェックにも影響します。
対象伝票:出荷伝票/売上伝票/倉庫振替伝票(倉庫間)/荷姿振替伝票/他勘定振替伝票
例 |
以下のように設定されている場合
- 棚番ごとに在庫割れチェックする:チェックなし
- 売上伝票の在庫割れチェックの計算方法:「現品残数 - 売上出荷予定残数」
<在庫数量>
倉庫 |
棚番 |
現品残数 |
売上出荷予定残数 |
201 |
A-01 |
100個 |
0個 |
201 |
未指定 |
0個 |
100個 |
以下の売上伝票を登録する際には、在庫割れチェックが2回行われます。
<売上伝票>
<1回目>
倉庫別棚番別に在庫割れチェックします。倉庫「201」棚番「A-01」の「現品残数 - 売上出荷予定残数」は、100個 - 0個=100個で、在庫割れチェックに引っかかりません。
<2回目>
倉庫別に在庫割れチェックします。倉庫「201」の「現品残数 - 売上出荷予定残数」は、100個 - 100個=0個で、在庫割れするため売上伝票を登録できません。
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