概要
「予備月」とは、12ヵ月分の給与の他に、予備として給与処理を行うことができる月のことです。
「予備月」は3回分用意されています。
通常、1年間の給与処理は12ヵ月(12回)となりますが、12ヵ月の通常月に処理する給与処理とは別に、賞与ではない支給があった場合に、この「予備月」を使用して給与の処理を行うことができます。
「予備月」は必ず使用するものではありません。必要に応じて使用してください。
参考 |
「予備月」で処理した内容については、通常の給与処理と同様に明細書印刷や管理資料などを作成できます。 |
予備月の使用例
例えば、支給日の変更に伴い、 3月に2度の給与支給がある場合などに予備月を使用します。
注意 |
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通常月の給与と予備月の給与の違い
通常月の給与処理と予備月の給与処理は、基本的には同様ですが、以下の点が異なります。
通勤手当 | 支給間隔が「4:毎日」の社員だけ自動的に表示されます。 |
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社会保険 (雇用保険料を除く) |
各保険料は、初期表示されません。 |
住民税 | 住民税は、初期表示されません。 |
前月データの複写 | 前月複写が「1:複写する」に設定されている項目についても、前月の給与データの金額は複写されません。 |
計算式 | [計算式]メニューで、予備月にも適用が「1:対象」の場合は、計算されます。 |
賞与への反映 | 予備月で入力された金額は、賞与処理の際の前月給与には含まれません。 試算入力する際の試算基準についても同様です。 |
月額変更処理、 算定基礎処理への反映 |
予備月で入力された金額は、月額変更処理および算定基礎処理の報酬(通貨による額または現物による額)に含むか含まないかを選択できます。 |
注意 |
予備月の処理をはじめた後は、予備月を「使用しない」に変更できません。 |
注意 |
予備月の給与処理では、社員情報更新は行われません。 |
操作手順
予備月は初期設定として「使用しない」に設定されています。予備月を使用する場合は、以下の順序で設定します。
予備月の処理が終了したら、明細書や管理資料などでもその予備月を選択して資料を作成できます。
- [法人情報 ‐ 給与規程 ‐ 給与基本設定]メニューを選択します。
- 予備月を使用する設定をします。
- [給与予備月]ページを選択します。
- 「使用する」を選択し、処理を行う月を選択します。
- [登録]ボタンをクリックします。
- [法人情報 ‐ 給与規程 ‐ 給与体系]メニューを選択します。
- 予備月の給与支給日等を設定します。
- [給与支給日等]ページを選択します。
- 予備月の賃金計算期間、支給日、就業日数、就業時間を入力します。
- [F12:登録]を押します。
- [給与賞与 ‐ 給与 ‐ 給与処理]メニューを選択します。
- 予備月を選択し、給与処理を行います。
参考
通常月の下に予備月が表示されます。通常の給与処理月に先立って予備月の処理を行う場合にも、[給与処理月]リストには、通常の給与処理月の下に予備月が表示されます。