概要
［月額変更処理］メニューの入力例として、さかのぼりの昇給と賃金カットがあった場合を説明します。
| 例 |
5月になり、4月にさかのぼったベースアップが決定し、その差額15,000円が支給され、かつ、6月にストライキによる賃金カット（ 5日分39,000円）があり、5月・6月・7月の各月とも報酬の支払基礎日数が17日以上ある場合。 育児・産前産後休業終了時月額変更の場合は、ひと月でも支払基礎日数が17日以上の月がある場合。 |
| 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | |
|---|---|---|---|---|
| 固定給 | 169,000円 | 184,000円 |
145,000円 （5日分賃金カット） |
184,000円 |
| 残業手当 | 13,500円 | 28,000円 | 23,000円 | 27,000円 |
| ベースアップ差額分 | 15,000円 | |||
| 計 | 182,500円 | 227,000円 | 168,000円 | 211,000円 |
| 5月・6月・7月の合計 | 606,000円 | |||
3ヵ月間の単純平均は以下のとおりです。
| 606,000円 |
÷ 3 ＝ |
202,000円 |
| 5月～ 7月の 3ヵ月合計 |
単純平均 |
5月に、4月のベースアップ差額分が支給されているので、5月を固定的賃金に変動があった月として、差額分（15,000円）を除きます。
また、6月にストライキによる賃金カット（ 5日分 39,000円）があるため、この金額を含めて算定します。
| （ | 606,000円 | － | 150,000円 | ＋ | 39,000円 | ）÷ 3 ＝ | 210,000円 |
| 5～ 7月の 3ヵ月合計 |
4月昇給
差額分 |
6月賃金の カット分 |
修正平均 |
求めた修正平均の標準報酬月額から、以下のように2等級以上の差がある場合は、月額変更届の提出が必要です。
育児・産前産後休業終了時月額変更の場合は、1等級以上の差がある場合は、月額変更届の提出が必要です。
| 3ヵ月平均 | 標準報酬月額 | 等級 | |
|---|---|---|---|
| 現在 | － |
健保：180千円 厚年：180千円 |
健保：15等級 厚年：12等級 |
|
5月・6月・7月 |
210,000円 (修正平均) |
健保：220千円 厚年：220千円 |
健保：18等級 厚年：15等級 |
当サービスでの入力例
［月額変更処理］画面で、以下のように登録します。
- 単純平均が自動で計算されます。
- 遡及支払月に「5月」を入力し、遡及支払額に 4月昇給差額分の「15,000円」を入力します。
- ［F7：修正平均調整］を押します。
- 修正平均の計算に含める金額として、6月に賃金カット分の「39,000円」を入力して、［OK］ボタンをクリックします。
- 修正平均額が自動で計算されます。
備考には、「ストライキによる賃金カット 6月 5日分 39,000円」などと入力します。