概要
売上高を計上する日付が2019年10月1日(10%施行日)以降の場合でも、プロジェクトの請負日付が2019年4月1日(指定日)より前であれば、売上高の消費税率は8%で計算する経過措置が適用されます。
ここでは、[完成振替]メニューで作成される経過措置に関する仕訳例を紹介します。
2019年10月1日以降に完成振替を実行する場合
10%の施行日である2019年10月1日以降に、完成振替を実行して作成される仕訳の例です。
前提条件
[プロジェクト]メニューで、「プロジェクトA」を以下のように登録している
| [完成]ページの売上高の計上方法 | 完成時に計上 | |
|---|---|---|
| [請負]ページの請負金額① | 請負日付 2019年3月1日 |
2,000,000円(税抜金額) 160,000円(消費税額) 2,160,000円(税込金額) |
| [請負]ページの請負金額② | 請負日付 2019年4月1日 |
1,000,000円(税抜金額) 100,000円(消費税額) 1,100,000円(税込金額) |
仕訳例
2019年10月1日以降の日付で完成振替を実行すると、以下の仕訳が作成されます。
請負日付が、2019年4月1日(指定日)より前の売上高は、消費税率8%で計上されます。
請負日付が、2019年4月1日(指定日)以降の売上高は、消費税率10%で計上されます。
| 借方 | 貸方 | |||
|---|---|---|---|---|
| 売掛金 <プロジェクトA> |
3,260,000 | 売上高 <プロジェクトA> |
消費税率: 8% |
2,160,000 (160,000 |
| 売上高 <プロジェクトA> |
消費税率: 10% |
1,000,000 (100,000 |
||
2019年10月1日より前に、すでに売上高を計上している場合
10%の施行日である2019年10月1日より前に、すでに進捗度にもとづき売上高を計上している場合の仕訳例です。
前提条件
[プロジェクト]メニューで、「プロジェクトA」を以下のように登録している
| [完成]ページの売上高の計上方法 | 完成時に計上 | |
|---|---|---|
| [請負]ページの請負金額① | 請負日付 2019年3月1日 |
2,000,000円(税抜金額) 160,000円(消費税額) 2,160,000円(税込金額) |
| [請負]ページの請負金額② | 請負日付 2019年4月1日 |
1,000,000円(税抜金額) 100,000円(消費税額) 1,100,000円(税込金額) |
また、2019年9月30日に、進捗度50%で完成振替を実行し、以下の仕訳伝票を登録している
| 借方 | 貸方 | |||
|---|---|---|---|---|
| 売掛金 <プロジェクトA> |
1,620,000 | 売上高 <プロジェクトA> |
消費税率: 8% |
1,620,000 (120,000 |
| 参考 |
|
請負金額の消費税額の変更
10%の施行日である2019年10月1日より前に、進捗度にもとづき10%分の消費税額を8%で計上している場合は、取引相手に実際に請求する消費税金額に合わせて、[プロジェクト]メニューで請負金額の消費税額を修正する必要があります。
今回の例では、以下のように修正します。
| [請負]ページの請負金額① | 請負日付 2019年3月1日 |
2,000,000円(税抜金額) 160,000円(消費税額) 2,160,000円(税込金額) |
|---|---|---|
| [請負]ページの請負金額② | 請負日付 2019年4月1日 |
1,000,000円(税抜金額) 90,000円(消費税額):修正 1,090,000円(税込金額):修正 |
この消費税額90,000円は以下のように求めます。
まず、すでに計上した売上高のうち、2019年10月1日より前に計上された売上高については、2019年9月30日時点の8%分と10%分の請負金額の割合で案分し、10%分の金額を計算します。端数処理は、四捨五入になります。
<2019年9月30日に計上した10%分の金額>
売上高(税抜金額)
| 1,500,000円 | × ( | 1,000,000円 | ÷ | 3,000,000円 | ) = | ①500,000円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 進捗度50%で 計上した売上高 |
10%分の 請負金額 |
請負金額総額 |
9月30日に計上した 10%分の売上高 |
消費税額
| 120,000円 | × ( | 1,000,000円 | ÷ | 3,000,000円 | ) = | ②40,000円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 進捗度50%で 計上した消費税 |
10%分の 請負金額 |
請負金額総額 |
9月30日に計上した 10%分の消費税額 |
続いて、10%分請負金額から2019年9月30日に計上した売上高の10%分を差し引き、2019年10月1日以降に計上する10%分の消費税額を求めます。
<2019年10月1日以降に計上する10%分の金額>
売上高(税抜金額)
| 1,000,000円 | - | ①500,000円 | = | ③500,000円 |
|---|---|---|---|---|
| 10%分の請負金額 |
9月30日に計上した 10%分の売上高 |
10月1日以降に 計上する10%分の売上高 |
消費税額
| ③500,000円 | × | 0.1 | = | ④50,000円 |
|---|---|---|---|---|
| 10月1日以降に 計上する10%分の売上高 |
税率10% |
10月1日以降に 計上する10%分の消費税額 |
最後に、2019年9月30に計上した10%分の消費税額と、2019年10月1日以降に計上する消費税額を合算します。
| ②40,000円 | + | ④50,000円 | = | 90,000円 |
|---|---|---|---|---|
| 9月30日に計上した 10%分の消費税額 |
10月1日以降に 計上する10%分の消費税額 |
請負日付が2019年4月1日 10%分の消費税額 |
仕訳例
2019年10月1日以降の日付で、進捗度100%(完成)で完成振替を実行すると、以下の仕訳が作成されます。
| 借方 | 貸方 | |||
|---|---|---|---|---|
| 売掛金 <プロジェクトA> |
1,630,000 | 売上高 <プロジェクトA> |
消費税率: 8% |
1,080,000 (80,000 |
| 売上高 <プロジェクトA> |
消費税率: 10% |
550,000 (50,000 |
||
消費税額は、税率ごとに以下の式で計算しています。
「請負金額の消費税額 - すでに完成振替で計上済みの消費税額」
8%分の消費税額
| 160,000円 | - | 80,000円 | = | 80,000円 |
|---|---|---|---|---|
| 請負金額の消費税額 |
進捗度50%で 計上済みの消費税額 |
8%分の消費税額 |
10%分の消費税額
| 90,000円 | - | 40,000円 | = | 50,000円 |
|---|---|---|---|---|
| 請負金額の消費税額 |
進捗度50%で 計上済みの消費税額 |
10%分の消費税額 |