本社の経費を、関連部門に配賦する

Ｓシステム奉行Ｖ ERP

概要

部門別の損益を把握するために、本社（管理部）の経費を関連部門に配賦します。
以下の場合を例に、操作方法を説明します。

必要な設定

1. 部門ごとの配賦基準を登録する

［部門配賦基準］メニューで、共通部門の費用を配賦する基準（計数）を登録します。

1. ［財務会計 ‐ 配賦処理 ‐ 部門配賦 ‐ 部門配賦基準］メニューを選択します。
2. コード、配賦基準名を入力します。
3. 配賦計数種類を指定します
   • 社員数比の場合
     配賦計数種類で「0：数値」を選択し、各部門の社員数を入力します。
     
   • 完成工事高実績比の場合
     1. 配賦計数種類で「2：実績金額」を選択し、［F8：実績基準］を押します。
        
     2. 「完成工事高」を追加します。
        「完成工事高」から「完成工事値引き高」を差し引いた金額を基準とする場合は、「完成工事値引き高（計算は減算（－））」も追加します。
        
        

        参考	検索画面からも実績配賦基準を追加できます。 ［実績配賦基準検索］画面で「実績配賦基準を追加する」をクリックします。

     3. 登録した「完成工事高基準」を各部門に指定します。
        
4. ［F12：登録］を押します。

2. 勘定科目に配賦基準を設定する

［科目別部門配賦基準設定］メニューで、配賦する勘定科目に「1. 部門ごとの配賦基準を登録する」で登録した配賦基準を設定します。

1. ［原価管理 ‐ 配賦処理 ‐ 部門配賦 ‐ 科目別部門配賦基準設定］メニューを選択します。
2. ［科目別部門配賦基準設定 - 配賦選択］画面で［新規］ボタンをクリックします。
   
3. 配賦名を入力し、配賦先科目を「1：変更する」にします。
4. 伝票種類に「1：管理会計伝票」を選択し、通信費に「完成工事高実績比」の配賦基準を指定します。
   
5. 続いて、配賦後に配賦先部門と本社の経費を分けて確認するために、通信費の配賦先科目を設定します。（管理部の通信費は、「本社経費」として配賦されます。）
   
6. 同様に、消耗品費と水道光熱費に配賦基準と配賦先科目を指定します。
   
7. ［F12：登録］を押します。

操作手順

本社の経費を各部門に配賦する

［部門配賦］メニューで、配賦伝票を作成します。

1. ［原価管理 ‐ 配賦処理 ‐ 部門配賦 ‐ 部門配賦］メニューを選択します。
2. ［基本］ページで以下の設定をします。
   
   
   1. 配賦名で、「2. 勘定科目に配賦基準を設定する」で登録した配賦を指定します。
   2. 配賦元部門に管理部を指定します。
3. 本社の経費（管理会計伝票分）も配賦する場合は、［仕訳伝票］ページで「管理会計伝票」にもチェックを付けて、［画面］ボタンをクリックします。
   
4. 画面で配賦イメージを確認したら、［実行］ボタンをクリックします。
   
   配賦伝票が作成されます。