概要
月次棚卸を実施するために必要な設定と仕訳の入力方法、帳票での確認方法について説明します。
必要な設定
- [法人情報 ‐ 経理規程 ‐ 経理業務設定]メニューを選択します。
- [基本]ページの棚卸処理で「月次棚卸」を選択し、[登録]ボタンをクリックします。
- [法人情報 ‐ 経理規程 ‐ 勘定科目 ‐ 勘定科目]メニューを選択します。
- [F8:システム科目]を押します。
- [棚卸]ページで「期首棚卸科目」と「期末棚卸科目」が設定されていることを確認します。
設定されていない場合は、対になる棚卸科目を設定して[登録]ボタンをクリックします。
参考 棚卸科目として対になる勘定科目には、同じ補助科目が登録されている必要があります。
なお、「期首〇〇棚卸高」と「期末〇〇棚卸高」が対で設定されている場合、「期首〇〇棚卸高」に補助科目を登録すると、自動的に「期末〇〇棚卸高」にも同じ補助科目が登録されます。
仕訳の入力方法
期首から取り扱っている商品の場合
実地棚卸
前事業年度末 | 1ヵ月目 | 2ヵ月目 | 3ヵ月目 | 4ヵ月目 | 5ヵ月目 | ・・・ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
棚卸高 | 1,000 | 2,000 | 3,000 | 4,000 | 5,000 | 6,000 | ・・・ |
- 事業年度1ヵ月目の仕訳
借方 貸方 期首〇〇棚卸高 1,000 商品 1,000 商品 2,000 期末〇〇棚卸高 2,000 - 事業年度2ヵ月目~12ヵ月目の仕訳
2ヵ月目以降は、前月の棚卸高の振替仕訳で「期首○○棚卸高」ではなく「期末○○棚卸高」の勘定科目を使用します。
借方
貸方 期末〇〇棚卸高 2,000 商品 2,000 商品 3,000 期末〇〇棚卸高 3,000
詳細は、こちらをご参照ください。
期中から新たに取り扱い始めた商品の場合
棚卸を開始した月の前月末の棚卸高は存在しないため、それを振り戻す仕訳は登録しません。
棚卸を開始した月は、実地棚卸高の仕訳だけ登録します。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
商品 | x,xxx | 期末〇〇棚卸高 | x,xxx |
それ以降の月は、通常の場合(期首から取り扱っている商品の場合)と同様です。
帳票での確認
月次棚卸を確認できるメニュー
以下の2つの条件を満たすものが、月次棚卸を確認できるメニューです。
- 月次の発生金額を集計する帳票
- 月次の発生金額が、「借方」「貸方」に分かれず1列で出力される帳票
金額の動き
月次棚卸を確認できる部門集計表と、合計残高試算表を比較すると、以下のとおり集計されます。
- 合計残高試算表
- 部門集計表(集計方法を「発生」で集計)
棚卸の予算額の入力方法
『Bシステム』以上をご利用の場合は、棚卸の予算を管理できます。
棚卸の予算を管理する場合は、こちらをご参照ください。